TOPページ > コラム:股関節の痛みと腰痛

女性に多く中年期に以降に多いと考えられる疾患に股関節の痛みがあります。

先天的脱臼を生じている人や赤ちゃんの時に脱臼を起すと、成人してから変形性股関節症が現われる事があります。
また、中高年の女性は男性に比べ罹患率が高いことでも知られ腰痛や臀部周りの違和感とともに現われる事がシバシバあります。

股にある大腿骨と寛骨臼の接合面は上からの荷重と下からの重力に抗い、安定的に直立で歩行するために大腿骨骨頚部付近では鋭角に曲がる特殊な形をしています。

サルやチンパンジーなどと人間で頚角は異なります。

人間とチンパンジー 骨盤違い

人間の大腿骨の頚角は、二本足で歩行に適応するための角度になっています。

このような形状のため少しでも大腿骨の変形がすすめば、荷重を うまく伝達できなくなり、それが原因で徐々に股関節周りに違和感などが現れる考えられます。

では、どうして変形が進み違和感や重量感でてくるのかは骨盤帯と密接な関係があります。

運動不足や太りすぎで痛みが起きる一因になっているのかもしれせんが、これは腰痛と同様で、二次的にそれらが影響していると予測できます。
何も運動不足や太りすぎの方だけが痛みを起しません。

根本的には骨盤の歪みに起因していると考えられます。

股関節のあるのはどこでしょうか?紛れもなく骨盤帯です。

捻れが起こると左右の寛骨と仙骨の位置的変化が生じます。

寛骨の位置的な変化は、そこのある大腿骨の位置的な変化も起こる事を意味しています。

股の違和感・シビレ感や重いだるさを感じる根本はココにあるのです。

筆者の臨床例において先天的な股関節異常がない限り100パーセント検査で骨盤にねじれが存在しています。
これは、仙骨と寛骨を連結する部分で、左右にある上後腸骨棘の動的検査により明らかです。

腰痛を伴う場合とそうでないことがあり、臀部周りの突っ張り、違和感やクリッキングが単独で起きることがあります。
また、異常を確かめる検査でクリッキング(足を挙げたり横に曲げると股のところでパコパコと音がする)はよくあります。

ただ、腰痛単独で現われるかそうでないかの違いだけで、いずれにしろ何らかの異常が起きている事を示していると言えます。

大腿骨骨頭の位置的変化は静止時と動作時では異なってきます。

これは、人間が歩行するときに重力方向に体幹の垂直軸を併せるために、静止時の位置的変化と逆の応力が発生し続け、歩行によりさらに捻転応力が働きます。

つまり、内回旋(内側に回る応力)もしくは外回旋(外に回る応力)が生じ、その状態が長期化すれば仙腸関節面を引き離す力や接合面での癒合に異常がおこり、これが大腿骨骨頭の変形をもたらすものと予測できます。

もし、病院のレントゲン検査で少し変形して棘がみられますね?と言はれたならば、おそらく、上記の経過を辿った結果とお考え下さい。

初期の痛みは、殆んど仙腸関節閉鎖不全で起こると筆者自身は考えています。

日常生活で、女の子座りや足を組むなどの不良姿勢を頻繁に行うことが長期化する事で、骨盤の捻れから仙腸関節面における閉鎖力が弱まります。

閉鎖力が弱まるとのすべり運動が正常に機能しなくなり、徐々に股付近に違和感を感じ始めます。

数週間しても違和感が治まらないので、病院を受診しますが、レントゲンやCTで異常は見当たらず様子を見ます。

数ヶ月すると違和感もなくなり、そのまま忘れてしまいうか、或いは違和感に慣れてしまいます。

そのまま閉鎖不全が解消されるのは少なく、違和感が消失したのは閉鎖力不全から、痛みのある片側寛骨に回旋が入ることによると予測できます。

もし、違和感が解消されても自宅で行う検査で異常があれば本来のねじれは解消されていないと考えられます。

痛みや違和感があった側とそうでない側の足の運動をしてみましょう。
簡単な検査はパトリックテストで、左右差を比べ健足にくらべ患足のほうが足を曲げにくい、或いは曲げると突っぱるなら捻れは、おそらく解消されていません。

パトリックテスト

パトリックテスト方法は、片方ずつ足を四の字にして開き具合や突っ張り具合を比べてみてください。

もし、股が開きにくい、違和感やツッパリを生じる場合は、捻れがある可能性が高いと言えます。(出来れば介助者に四の字にした 足の膝付近から下方に力を加えてもらうと違和感がよくわかります。)

将来的に重量感やダルや疼痛がどこの起きるか臀部周りの重量感が起こるか膝周りの違和感などが起こるかそうでないかの断定はできませんが、骨盤機能不全を他の・筋・靱帯・脊柱でカバーしていますので、日常生活でも女の子座りや足組など不良姿勢を長時間続けることは控えましょう。

正しい生活パターンを続けても痛みが解消されないようであるならば、骨盤矯正してくれる近隣の医師や整体師・カイロプラクターなど施術家に相談しましょう。