TOPページ主な原因疾患 > 腰椎分離症・すべり症

若年の男性やスポーツ選手に多く椎関関節の連続性がなくなります。

分離とすべり

あまり聞き慣れない腰椎の分離とは、上関節突起と下関節突起の間に連続性がなくなる状態事を示します。

分離が確認できても腰痛などの症状がないものを「分離」と呼び、痛みやシビレがある病気が「分離症」になります。

疲労骨折によるものが最も多い原因で、若年層に多いのは遺伝的な椎弓の低形成が関与している事が多いのではないかと考えられ、腰部に過度の負担が掛かるスポーツにより助長されます。

発生頻度は3~6%で、男性は女性の2倍から3倍高く、特にスポーツ選手においては10% ~30%に診られ、ダイビング・柔道・ウエイトリフティング・レスリングなどが他の競技よりも多いと報告もあります。

好発部位は腰椎5番で約9割を占めます。

若年の男性が腰の痛みを訴えている場合、まずは初期の病状を疑う必要があります。

スポーツ歴がある若い方なら疲労骨折の可能性もありますので、速やかに整形外科の受診が必要です。

腰を反らしたり、棘突起を押さえると痛みが増すようであれば本症の疑いが高いと言えます。

保存療法や手術適応となる条件など

初期の分離段階であるなら、骨癒合に硬性コルセット装着による局所の安静で改善されることがあります。

もちろん、スポーツは中止、学校も休学が必要と考えられ、骨癒合に半年程度の期間を要すると考えられています。

慢性期になると、コルセットによる措置だけでは、骨の癒合は困難であるため、痛みが治まるまでの対症療法として、安静・痛み止め・ 筋弛緩薬・理学療法などが選択されます。

しかし、対症療法が功を奏しない例や、スポーツの復帰を目指す例では手術の選択もあります。

修復術適応となるのは下記の条件を満たした場合と考えられています。

  • 分離部が原因と確定できる腰痛
  • 隣接する椎間変性が軽度
  • 25歳位までの若者
  • 横突起にワイヤリングが可能である。

圧痛やコルセットや、体位変換による軽減など、分離部が腰痛の原因と断定でき、椎間板に問題がなく、腰椎5番横突起が小さすぎない、回復力の点から若いほど術後の成績が良いとされます。

上記の詳細については、脊柱専門の医師にご相談下さい。

女性に多く骨が前方または後方へズレる、すべり症について

中年以降の女性は男性に比べて、約5倍の頻度でズレ(すべり)がみられます。

女性は男性に比べて脊柱を支える筋力が弱いだけでなく骨粗鬆にもなりやすいため、ズレが起き易いのではないかとも考えられています。

好発部位は腰椎4番で、主に加齢による椎間関節の変性や、椎間板変性が一因となります。

椎間関節や椎間板の膨隆や黄色靱帯の肥厚などにより神経が刺激を受ける事で腰痛が起こるのではないかと考えられていますが、全く痛みを感じない人でも同じようにすべりが見られることから、現代医学では対症療法になってしまいます。

但し、馬尾神経が通る脊柱管が狭窄して膀胱・直腸障害を呈している例や、長期間、症状改善の傾向が見られなく悪化しているようなら、本症が原因であると考えられますので主治医と十分相談が必要となります。

分類

椎体が尾骨側に対して前方に変位したものを前方すべり、後方に変位したものを後方すべりと言います。

そして、その原因からその状態により、変性、外傷性、病的、術後性、先天性、分離性に分類されます。

仙腸関節へのアプローチが効果的と考えられるのは?

骨盤の矯正の適応となるのは、加齢とともに起こる骨変性のすべりがメインになります。

病院にてレントゲンですべり確認された以外、生命に危険のある病気や内科的要因が除外できれば殆んどが骨盤帯由来であると考えられます。

筆者自身もこれまで、様々な患者さんの腰部を触診してきましたが、脊柱にまったく問題がなく整列しているほうが珍しいほどですので、画像診断による明らかな神経圧迫とその支配域に一致した症状がない限り、すべりが少しがあっても全く問題は無いし、それが痛みの原因になっているとも考えられません。
また、筆者自身が若い頃から腰椎4番が後方へズレていますが、それで痛みを感じた事は一度も ありません。

しかし、治療や施術を受けた際には、必ずと言っていいほど、腰が痛いでしょう?と言うはれます。

このように臨床家側からも、誤った認識のもとで施術を行っている方が多いのですが、実際は、加齢に伴う仙腸関節滑走の低下や、骨盤の歪みにより関節機能不全を起しているか、もしくは、腰痛既往歴があり、歪みが完治していないために不定期に痛んだり、臀部や下肢の症状がでると考えられます。

どのような手法で矯正するかは、その変位状態に応じた方法となります。

具体的にご説明すると殆んどが上方から前方へ回旋によるロッキングでありますので、一部の難治性の変位でない限り仙骨の可動性改善を目的とする手法で緩和・完治します。

上述のように仙腸関節がロックした状態だけならば、比較的容易に治りますので、近隣で骨盤帯を診てく ださるカイロや整体院・鍼灸整骨院などへ問い合わせてみてください。

但し、歪みが酷い例では、一般的な施術所では対応できないと考えられますので、専門的に扱っている病院や整体院での矯正が必要な場合もあります。