TOPページ > 腰痛の鍼灸治療

腰痛を施術科目の上位に掲げている鍼灸院は多くあります。

逆に腰痛を診ないところはないと言えるほど典型的な鍼灸の適応疾患であると言えます。
また、その勉強会も幅広く主催されていますので、各々の鍼灸師が独自の手法を織り交ぜて様々な治療にあたられています。

腰痛に対する鍼治療と言えども、その種類や方法に違いがあります。

日本製の鍼を使用するにしても、一回の治療で数十本使うところや、1~3本程しか使用しないところまであります。

例え針の本数が同じでも痛みのあるトリガーポイントへダイレクトに打つところや、東洋医学の根本思想である 気の流れをつかみ施術をすることろまであります。
また、その団体や個人の治療指針があるために 、いかなる鍼灸院で治療を受けても全く同じ手法はほぼ存在しませんので、いきおい効果にも違いが出てくるわけです。

現在、腰痛を最も得意にしているのは、中国針を使用する鍼灸師と言えます。

日本製にはない太くて長い針を使用するため、腰の奥深くに起きている痛みのポイントまでとどかせる事が可能です。

太い鍼がいいのか?細い方がいいのか、本数が多いほうがいいのか?少ないのがいいのかは、それぞれに長所短所があるために 一概には語ることが出来ません。
また、その種類や発症してからの期間などにもよります。

太い鍼は、それなりの効果も期待出きますが、リスクを伴います。

例えば、急性で我慢できない程の痛みや、一回で再発しないなら、太くて長い鍼でもいのですが、ある程度慢性になった腰痛では、鍼の本数が少なくても多くて、その後の効果はさして違いはなく、刺入時の痛みや 抜針時の違和感など、太い針を使用したほうがより高くなります。

国内で鍼灸を希望される患者さんは、痛みや刺激に過敏である方が多いために、日本製の細い針を使用する鍼灸院が多くを占めるの必然的な流れです。

ここでは鍼灸治療で最も有効であると考えられる筋筋膜性腰痛について解説していきます。

最も頻度が高い筋筋膜性腰痛にたいする様々な施術方法

腰痛の鍼治療

最も頻度が高く鍼灸適応と考えられるのが筋筋膜性腰痛と呼ばれる疾患で、腰から骨盤にかけて強く 捻ったり、重量物の持ち上げや、スポーツなどで普段使わない筋肉を激しく使うと骨盤上部に痛みがでます。
また、デスクワークなど長時間同じ姿勢でいることでもよく起こるために、姿勢性腰痛とも呼ばれます。

姿勢によるものでも、合間にストレッチをしたり気をつければ痛みは緩和しますが、鍼灸を用いることで 治癒期間を大幅に短縮することが出来ます。

一般的な治療は、日本製の針で患部を順次刺していくか、置針と言うはれる体内に 針を刺した状態で数十分置く方法など様々です。

その他では、低周波パルスにより針を介して患部を刺激し筋肉内の温度を高め血流を改善させる方法もあります。

上述のように、治療方針は個人により考えかたも変わりますので、どの方法を用いるかや、一番効果的な方法はどれか?については意見が分かれます。

中国針を使用する方法では、本症に対しても、太くて長い鍼を使用することが多いと言えます。

太い針により骨盤周辺から上部の筋層に深く打ち込む事で日本製にない効果を挙げれることもあります。

但し慢性的になった痛みについては、この限りではありません。

太い鍼は、鍼の刺入時や抜針後の痛み違和感が日本製の針を比べ物にならないくらい残る事がマレにあります。

もちろん、それだけの効果が期待出きますが、刺激が苦手な人には不向きです。

中国針では、筋層の深くに刺入するため、固い筋膜を通過したかどうかや、針先が筋層を通過してどこに位置しているのかを手の感触だけで判断しています。

これはある程度臨床経験がある鍼灸師なら全てそうなのですが。

細くて柔らかい針だと、手に針の感触が殆んど伝わってきませんので、術者の意図した方向とは全く違う方向 に針先が進行していると事故がおきかねません。
また、狙っているポイントを外してしまう可能性も高く、そうなると効果も期待できませんので、安全面や的確な効果をあげる双方の面を太い針は持ち合わせていると言えます。

特殊な方法

腰をそらしたり股関節を曲げる時に痛み、前屈に姿勢が楽であるような症状が見られれば 股関節を曲げる強力な筋である大腰筋へ狙う特殊な方法があります。

大腰筋と呼ばれる筋肉は、筋層の深くに位置しているので、これを扱う限られた鍼灸院でしか受けることは出来ないため特殊であると言えます。

方法は斜めから腰椎の横突起をさけて患部を狙います。

女性など筋層が薄い場合なら日本製でも届きますが、通常は中国製の長い鍼でなければポイントまで到達しません。
また、大腰筋は腰部脊柱から大腿骨の小転子と呼ばれる骨まで繋がってますので、どのポイントに鍼をするか、ある程度の熟練も必要 となります。