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腰痛の鍼治療の中でも、東洋医学の気の流れを読み取り診断・治療を行うのが経絡治療です。

経絡は全身に気を運行させる通路で、人体の器官や臓器などの組織と有機的に繋がり内では臓器に外側では 筋肉や皮膚を滋養しています。

経絡は全身に「気」を運行させるための経路であると考えられています。

幹線にあたる道が「経」で、「絡」は路地、つまり幹線が経で、絡は幹線から出る分枝であります。

正経と奇経に分けられ、正経の十二本は、手足の三陰経脈と三陽経脈であわせて十二経脈あります。

これら経脈を気と呼ばれる生命を維持する基本物質が運行すると理論立てています。

そして経絡の分枝を絡脈と呼んでいます。

絡脈は別経・浮絡・孫絡などに細分化されます。

別絡は主要な絡脈を示し、「十五別絡」と呼ばれます。
この別絡は表裏を連絡する働きがあります。

浮絡は浅表部分を運行すると考えます。

孫絡は最も細い絡脈で在ると考えます。

経筋とは十二経脈同様に全身に分布して肌肉と関節の正常な屈伸運動を可能にしています。

気の流れを読む脈の診断による治療法

脈診

経絡では、東洋医学の脈診と呼ばれる手指の先端で患者さんの脈拍を調べて脈の形状を把握し腰痛がどの脈の異常かららきているのか識別して治療にあたります。

手に近い部分から寸・関・尺とし、両手のそれぞれ寸・関・尺の三部位があり、合わせて6脈といいます。

左右の合計6脈から、それぞれ脈象を把握していきます。

脈象を調べる手の下には橈骨動脈が走行しているので、その血管の拍動の形象を捉えていきます。

脈象の時間については数分くらいで、その状態から使用するツボをまで選定していきます。

脈象とは指先に感じる拍動でリズム・サイクル・強弱・波動幅など包括しています。

左手の寸・関・尺に該当するのが心・肝・腎で、右手だと肺・脾・腎の臓器を現しています。

腰痛がどの脈状の変化から起きているのかを診断し、治療方針を立てます。

これを証を立てると言い 治療するツボまでを選定します。

腰痛は経絡で言うならば腎に密接な関係があることが東洋医学では通説となっています。

腎には先天の気と呼ばれる両親から受け継いだ気が蓄えられ発育・生殖・成長には欠かせないだけでなく、老化と伴に減少していきます。

後天の気は日常生活での飲食により補いますが、先天の気は減少すると補うことは出来なく、成長は止まり髪の毛は薄くなり、腰の痛みも引き起して次第に衰退していきます。

腎には呼吸や水分代謝も間接的に維持する役目を果たしていますので、不足すると骨髄にも影響を与えます。
骨髄も腎により滋養されていますので、どちらが不足しても腰痛を起すと考えられます。

痛みを感じている部位に直接鍼をするよりも、十二経絡の流れを考え遠隔部より鍼をする事で気の流れを整え間接的に改善を目指します。

腰痛に関連する腎の経絡の流れは足裏からはじまり、大腿の内側を通り腎や膀胱まで連絡していますので、そこに 点在するツボや関連するツボを治療点とすることで患部に直接鍼灸を施す事無く痛みを改善させる事が出来ると言えます。

実際の治療では脈象だけでなく西洋医学的な診断や具体的な病症・身体の所見から診断して行ったりもします。
また、経絡よりも身体的な所見を重視する方法や西洋医学的診断を中心に治療方針を組み立てたりなど、その方法も様々です。