はじめに

AKAとは、いったいどのようなものなのでしょうか?普段の生活で腰の痛みや関節の痛みなどでお困りでない限り始めて耳にする名前だと思います。

単に腰痛だけでなく様々な痛みに対して、その効果が高く評価されています。
また、骨盤帯にある仙腸関節の運動を大変重要視します。

歴史について

AKA関節運動学の歴史は、1970年後半、米国のマックコーネルが関節面の動きについての研究から確立したのが最初です。

その後は米国の整形外科医mennellやノルウエーの理学療法士keltenbornらが、関節構造自体に原因があるものを治療する目的で関節包内運動の凹凸法則を利用し、痛みの原因は関節面の二つの関節包が骨の運動の対して正常に動かないためにであると考えられてきた経緯があります。

日本では1979年、元国立大阪南病院の博田節夫先生がこの開発に取り組んだのが最初です。

滑膜関節に限定し、関節包内運動を改善する事を目的で独自の研究や修正を加えて完成したのがAKA関節運動学であります。

AKA関節運動学は 特に関節包内運動の機能異常に注目し椎間関節由来の痛みであると思われるものも、実際は関節包内運動の機能異常で生じている場合があります。

この運動を治療すれば殆んどの痛みは消失すると独自の研究から導きだされています。

現在では正式名をAKA-博田法と名付けられ、研修を積んだ医師を中心に理学療法士もこの療法を取り入れ、腰痛や変形性の関節症など治療にあたられています。

今現在、骨盤帯にある仙腸関節包運動に注目し手技を取り入れている臨床家や治療家は多くありますが、AKA-博田法の名称はAKA学会から認定された医師らが使用出来る名称であって、民間療法の施術家や治療家は名乗る事が出来ません。

骨盤帯の運動学に着目した施術家は現在でも多く、基本的な治療の考え方はAKA同様です。

徒手による腰痛治療について

腰痛や関節痛など、関節包内外に仙腸関節機能異常が発生するためには、一定の条件で外力が加わると考えられています。

この好発部位は骨盤帯の仙腸関節であるため、手技においてもここに焦点をあてています。

仙腸関節はは強靭な靱帯で補強され動きも僅かであり、骨盤に何らかの障害・ねじれなどが起こると両側の仙腸関節が非対称となり、関節の引っかかりが生じ正常な運動が制限され腰痛を初め様々な痛みを引き起こすと考えられています。

手技により骨盤の捻れを解消することで、正常な関節運動が取り戻され、骨盤由来と考えられる腰痛は改善されます。

AKAの手技は関節モビライゼーションに基つき、脊椎椎間関節モビライゼーションと仙腸関節モビライゼーションの技術から関節包内運動を正常に導き腰痛等を改善する方法で整形外科的テストとAKA独自の検査法などで仙腸関節の機能異常を見つけ、それを徒手で解消する事で高い効果が得られます。

腰痛などでは、以前に既往歴がある場合は90%以上に仙腸関節の機能異常が存在するとされ、まずはその機能異常を見極めます。

例えば、ぎっくり腰は、典型的な骨盤帯の捻れから生じる関節機能異常であると考えられますので、仙骨側から施す手技により殆んどが改善されます。

仙骨に対してソフトに行う手技となりますので、患者さんにもやさしく、術者側にも一見やさしそうに見えるのですが、実際には、かなり高度な技術を要し手技をマスター するまでに経験のある術者について1年は訓練が必要とされます。

仙腸関節面

それは骨盤帯の形状や仙腸関節の傾斜や可動性に個人差があるために手の感覚だけでそれらを判断していかなければならないためです。

構成運動と副運動からなるAKAの考え方

関節包の運動を構成運動と副運動にわけて考えます。

膝の関節運動

副運動

副運動は自動運動では起こらない関節面の運動と考えます。

これは完全にリラックスした状態でのみ起こる運動で関節面で生じます。

例えば寝転がって足を伸ばし、やや外側(外転)に開いた状態にして施術者が足を牽引(引っ張る)すると股関節では、大腿骨骨頭が引き離されます。

この関節包内で他動的にのみ動かせる副運動を関節の遊びとも言います。

構成運動

構成運動は、骨の運動によって生じる関節面の運動を指します。

関節面では一方の運動が生じれば、運動軸も関節接触面も常に移動すると考えられてます。

構成運動には滑り、転がり、軸回旋 の三つがあります。

滑り運動は関節面の接触部のうち一方が移動し他方は一定で滑る運動です

転がり運動は接触している関節の両面が常に移動して変化する運動です。

軸回旋運動は関節面の一点が移動せずに接触を保つた状態で、その周りを回旋する運動です。

骨運動に伴う関節面では、凹凸であり、凸面の関節頭が固定され、凹面である骨が移動する時には、関節面は骨の運動方向と同じ方向に滑り、凹面が固定され、凸面が骨が移動する時には関節面は骨の運動と逆方向に滑ります。