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はじめに

腰痛に対する徒手療法で真っ先に思い浮かぶのがカイロや整体ですね。

ともに国内では正式な医療として認められていませんが、保険医療の不得意な分野を補う存在として社会的に認知された施術家も多くいらっしゃいます。

基本的なカイロプラクティックの考え方は脊柱椎間関節や骨盤帯の歪みを治すことにあります。

これは、創設者であるDDパーマーの考えを軸にしており、サブラクゼーション(関節の歪み)が発生することで神経を侵し腰痛や各種の疾患を引き起こすので、脊柱椎間関節・骨盤帯の異常を手技でアジャスト(矯正)する事が大切になります。

現在では、単に関節のサブラクゼーションだけでなく、関節の可動性や神経機能の回復なども取り入れられていますが、 施術法については、団体・個人により全く異なります。

しいて申し上げれば、神経生理学的もしくは構造力学的な考え方ををベースにしているか、それとも双方を複合的に織り交ぜているかの違いになります。

骨盤帯の検査方法

上述のように脊柱椎間関節・骨盤帯の異常を定量的に評価し、それに基ついてカイロ手技を行います。

カイロの骨盤検査

骨盤や脊柱全体の検査から導かれたものがリスティングと呼ばれるものです。

アジャストするにはリスティングが決まらなければ、左右どちらの骨盤や、どの椎間関節へアプローチしていいかが決まりません。

国内において、カイロや整体など民間療法はX線撮影の利用が認められていませんのでアライアメントの分析は動的・静的な触診・検査が大変重要となります。

ここでは骨盤帯に焦点をあてて解説していきます。

骨盤にある仙腸関節の可動性を調べる検査は、整体・カイロに関わらず骨盤療法を行う施術家では、ベースとなる方法は似たようなものであります。

例えば、患者さんをうつ伏せにして足の長さを調べ骨盤変位を確認したり、お尻にある左右の上後腸骨棘や腸骨棘・坐骨結節の可動性から、どちらにサブラクゼーション(可動性の減少や増大・異常な動き)が生じているのかを見分けていきます。

特にフィクセーション(可動性の減少)は重要であると考え、例えばどちらの骨盤に前上方や後下方のフィクセーションが存在するのかを確認します。

その他、姿勢から腰椎の前湾や後湾の程度、骨盤帯の静的・動的な位置関係なども重要になってきます。

アジャストメントとカイロテクニックによる腰痛治療

アジャストメンとはカイロ専門用語で厳密には、特定の接触点を持ち、長短いずれかのテコを利用し関節に直接マニピュレーションを行うスペシフィックなテクニックで速度・振幅・方向をコントロールしたダイナミックなスラストと定義されています。 骨盤アジャストメントテクニックの種類は患者さんを側臥位にしたプシュ・ムーブと呼ばれるテクニック がよく使用されます。

腰が痛い

ここでは、腰痛治療にテーブルを用いたドロップ・テクニックによるアジャストメントとについて紹介します。

目的は、腰痛を起していると考えられる骨盤の歪みをとり省くために、左右の腸骨稜のレベルから調節することで仙骨底が整えられると 胸・腰椎は整えられ足の長さの違いも解消され、それに伴い腰痛も軽減していくのではないかと考えられています。

方法は患者さんを側臥位にしてから、腸骨稜にコンタクトポイントを置き下前方にダークルアジャストを用い、仙骨底部の歪みを解消します。

骨盤を調節することで補正作用として歪みが生じていた胸腰部は正されてますが、残存するミスアラインメントを見つけ出して、それに対するアジャストメントを施します。

患者さんを側臥位にして、骨盤・腰椎のアジャスト(矯正)を行います。

左右の腸骨稜、後上腸骨棘、下肢長差を参考にスラストを行っていきます。

本来、脊柱全体のアジャスト(矯正)を行っていくために、骨盤帯の異常だけでなく 脊柱全体を中心に手技を施していきます。

海外や日本国内における評価

長い歴史を持ちアメリカなどにおいては医師に準じた資格として保険も適用されています。
X線や専用の矯正テーブルを用いる科学的な療法として、また、医療一部を 担う療法としても評価されています。

日本では非科学的で根拠のない療法として評価されている実情がありますが、これは、カイロに偏見を持つ方々により不完全な調査により結論つけられてしまった経緯があります。

国内でもカイロを取り入れた腰痛の治療を行っている整形外科等は存在しますが、ごく少数です。

全て安全なわけではありませんが、外科手術における合併症と比べると安全であると言えます。
また、手技のテクニックにおいても様々な種類が存在し、「ボキボキ鳴らしてもらう」イメージが強いのですが、全くそのうような方法をもちいないテクニックも存在するのと、術者の経験や技量に委ねられる側面が大きく一概に評価は出来ないと言えます。

整体の多くはカイロを基本として、その団体固有の手法を織り交ぜて発展してきています。

整体師の中には神の手をもつ腰痛治療家として、全国的にステータスを確立していらっしゃる先生方も存在 していますが、方法論の相違や、美容目的など腰痛治療とは全く違う分野で施術を行っている先生も多く、一元的な評価は難しいと言えます。