TOPページぎっくり腰の対処と治療法 > 急性腰痛・ぎっくり腰の矯正法

ある日突然起こる急性的な腰の痛みや下肢の症状に対しては、各種テストから正確に現在の骨盤変位状態を把握する事が極めて重要になります。

これまで、何度かぎっくり腰を再発した経験があるかや不定期に痛みが出るかなど問診も大切です。
また、最初の発症からどれ位の期間が経過しているを確かめ、背筋や臀部、下肢などの筋緊張の度合いや脊柱や股関節の変位なども確認し、どのよう経過やメカニズムで骨盤の捻れが生じたのか予測をたてます。

これは、単に矯正方針をたてるだけでなく、生活パターンの見直しもぶり返しを防ぐ上でも大切であると考えます。

上後腸骨棘の動きを確かめる仙腸関節可動性の検査の方法

初めて、ぎっくり腰を起した際に上後長骨棘の動きを確かめるテストを6種類紹介します。

  1. 患者さんに、両下肢に体重を均等に配分した直立の姿勢をとっていただき、徐々に体を前に倒してもらいます。
  2. 体重を均等に配分した直立の姿勢をとっていただき、徐々に体を反らしてもらいます。
  3. 患者さんに、両下肢に体重を均等に配分した直立の姿勢をとっていただき、片方ずつ膝をまげて足をあげる動作をとってもらいます。
  4. 体重を均等に配分した直立の姿勢をとっていただき、膝を伸ばした上体で足を後に上げる 動作をとってもらいます。
  5. 座った状態で徐々に体を前に倒してもらいます。
  6. ベットをまたぐように座ってもらい足を開閉してもらいます。

ぎっくり腰再発パターンと病態でも記載した通り、骨盤後方にある上後腸骨棘が見掛け上で上方変位がみられる例が非常に多いと言えます。

カイロプラクティックや整体など脊柱療法を行う治療家なら、この検査を必ず行います。

これはどの位置からどの方向に矯正を行うかの指針となります。

※仙腸関節や股関節の片側性の可動性低下障害では、必ず寛骨にある上後腸骨棘の非対称性運動が見られます。

上後腸骨棘とは骨盤後部にある骨の出っ張り(左右)になります。

比較的、容易に触診できる骨ですが、個人差が大きく、なかには非常に触診しにくい方もいらっしゃい ます。

例えば、上記の他、下肢や腰部などの可動域検査を含め腰痛を生じた側が上方に変位していると 確定した場合は、その右上部が正常な動きを失った関節であるため、それを解除する必要が一般的な方法です。

問題点

このテストは、まともな施術所なら必ず行うテストであるといえます。

しかしながら、ぎっくり腰発症後から長期化している例では実際に右が上がったのか左が下がったのかの確定だけでなく、上後腸骨棘の尖端が極端に小さかったり 臀部周りがふくよかな方の場合は、このテストだけでは困難を極める事も多々あります。

どちらがおかしいのか、脚長差や上前腸骨棘など複数テストからでも、その判定に決定を下す事は困難になって来る 場合には、二つの重要なポイントがあります。

これは、臨床経験が豊富な方はきずいていらっしゃるかも知れませんが、脊柱・骨盤帯や足の長さに注視しているだけでは、いくらテストを繰り返しても判定は出来ないと言えます。

  1. 見かけ上での骨盤帯の捻れや変位に基ついて矯正を行う。
  2. 触診の正確性に欠ける
  3. 矯正する方向や方法が間違っている。
  4. 足の長さの違いを重視するあまり、下肢長差が解消されればOKとする
  5. 動的・静的な動きを多角的に検証できていない。
  6. 手技の後すぐに、骨盤帯の位置関係を調べ正常になっていたらズレや歪みが解消できたとする
  7. 仙腸関節が正常な動きをとりも出したとしても、その後に運動・姿勢などの指導・養生ができていない。
  8. 徒手を施す前に比して痛みが少し軽なったと言はれる患者さんの言葉を信用してしまう。

例えば、見掛け上の片側の上方フィクセーション(仙腸関節の引っかかり)があるとして、それを解消するための矯正を慢性化したぎっくり腰の検査と骨盤矯正で記載しているように施しても根本的に改善 されないか、その時にだけしか効果がないと場合が殆んどだと考えられます。

これは上方で仙腸関節面に引っ掛かりがあるだけではなく、仙骨面に対し腸骨側の回旋が入っていると考えられ、急性期を過ぎても、何度も再発する例では、ネジレが固定化していると予測でき、歩行することで、さらにその回旋度合いを強めていきますので、それを解消するための方法が必要になります。

触診時、上後腸骨棘や上前腸骨棘の検査は慎重に数回わけてする必要があります。

患者さんをうつ伏せにして、上後腸骨棘を検査する場合は、指でこの骨の左右差を見るだけでなく、左右の骨の形状 や高さ、付着する靱帯の肥厚程度をしっかり把握し動的・静的な動きを見極めなければなりません。

但し、急性時には、痛みのため触診する事自体困難な事例あるため注意が必要です

上前腸骨棘においては立った状態、仰向けに寝た状態や時間的な位置関係の推移も確かめる必要があります。

そうしなければ矯正する方向自体、根本的なところでミスを犯してしまいます。

足の長さについても、見かけ上であるため、骨盤の変位方向が同じでも足が長く見えたり短く見えたり、同じに見えたりします。これに頼りすぎるとミスを犯します。

ある程度経験を積んだ術者ならご存知なのですが、脚長差は参考程度にしかなりません。

どんな矯正を施しても、よほどの酷い変形でない限り一時的に的に骨盤変位が正常になっているように見えますので、 矯正を行った後、軽い歩行や運動と一定の時間おいてから再度、触診により位置関係の変化と可動域の状態、正常な仙腸関節運動が行われているかどうか把握しなければなりません。 (出来るだけ時間を空けることが必要)

強く瞬時に圧をかけたり、圧し込んだりしても、よほど奇跡的でない限り仙腸関節面は正常な動きをとりもどせませんが、 もし、取り戻せたとしても、その後の生活面での指導がないと、将来的に急性の腰痛をぶり返しやすいと考えられます。

これは、靱帯が弛緩し仙腸関節が大変不安定な状態であると予測されるため、患者さんをそのまま帰してしまうと、筆者の経験では数日~3週間位で元に戻ってしまいやすいと言えます。

まれに、痛みの再発がない方もいらっしゃいますが、姿勢やお仕事の関係など偶然が重ならないと完治しません。

それと患者さん側から痛みが少し良くなったと言はれても、真剣に取り組んでいる術者に対して、よほどハッキリした人以外は悪いようには言いませんので、術者側の他動的な運動及び検査でも改善されている必要があります。

上記8つの点をクリアーすれば、急性的な腰痛再発を防ぎ完治に近つけると言えます。

整体による骨盤脊柱の矯正法

  1. 頭側で仙骨を片手で固定、もしくは腸骨を固定し、も一方の手で尾側側で足(大腿)を反らした状態にして力を入れる事繰り返して行うことで歪みを是正する。
  2. .患者さんをうつ伏せにしてから、患側の足首を保持した状態で高速で牽引することでズレを解消する。
  3. 痛みのある側を上にして横になってもらい下側の足を伸ばし上の足を曲げた状態で胸腰椎(脊柱)は回旋させる。 腰椎の5番を術者の片手でしっかり保持し、もう一方の手で骨盤帯の垂直軸を中心に限界まで回旋させる。
  4. 患者さんをうつ伏せにして、仙骨上から手のひら側(豆状骨・ナイフエッジ側)で圧を加えていき可動性を改善させる。
  5. 痛みのある側を上にして横になってもらい、上側の膝と股関節を曲げた状態でから術者は片手を腸骨、もう一方の手を 骨結節のおいて両方から回旋の力を加える。
  6. 患者さんをうつ伏せにし、片方の手の母指を腰椎の棘突起に近いほうに置き、矯正を加える手は腸骨稜を抱え込む ようにもちあげることでネジレを緩和する。
  7. 痛みのある側を上にして横になってもらい下側の足を伸ばし、上の足を曲げた状態で胸腰椎(脊柱)は回旋させる。  患者さんの下側の手を上側の肩に乗せ、術者は軽くその上を保持したまま、もう一方の手で仙骨または寛骨からスラスト手技(瞬時に力を入れる)
  8. .一人が体幹を保持した状態で、もう一人が足を引っ張る力を加える。
  9. 患者さんをうつ伏せにした状態で、術者の足を仙骨に乗せて圧を加える。
    または、この状態で患側の足を引っ張りあげる。

上記の方法について再発防止で問題となるぎっくり腰の矯正法でその有効性について考察していきます。

ぎっくり腰メニュー