TOPページぎっくり腰の対処と治療法 > ぎっくり腰の再発パターン

およそになりますが、急性的なぎっくり腰を患った後に慢性化する例は約1割程度だと考えられています。

長期間とまではいかないが少し違和感がある、日によって或いは、月によってズキンと痛んだり腰臀部に重量感が生じたり、急性期を過ぎても下肢にシビレを覚える人を合わせると、もっと多くなると予測されます。

これまで何度か腰の痛みをぶり返しても、整形外科あるいは市販の塗り薬やインドメタシン等の外用薬、民間療法(整体・鍼灸・カイロ)で治まってたはずなのに、いつのまにか痛み出し、日によっては少し鈍痛があるように思うと言はれる方も多いのではないでしょうか?

例えば、突然腰に痛みを感じた時に、何らかの民間療法を施してもらったら、その施術で治ったと考えられます。

しかし、急性的な痛みを何度も繰り返す患者さんの特徴は、ランダムに生じる事で急に痛くなったかと思えば、数ヶ月~数年は起きないなど、非常に不規則でありますので腰の痛みが治まるタイミングで何がしの治療や施術を行えば、それで良くなった思われます。

実際には、急性症状が消えても根本的に治ってしまったのではない場合が殆んどで、一見、治まったように感じても本当は完治していなかったと考えられます。

何度も再発する患者さんの主な傾向について考察

ぎっくり腰再発

はじめてのぎっくり腰発症後、そのまま治まる人もいますが、整形外科や整骨院でのリハビリトーレニングやあらゆる手法にお薬をためしても改善されない・しにくい方や殆んど毎日のように疼痛を感じる重症の方まで様々だと言えます。

筆者のこれまでの経験から、慢性化しやすい患者さんのパターンを下記に記載しますが、あくまで筆者の臨床経験からの判断になることをお断りしておきます。

  1. お仕事の関係上、腰から臀部にかけて強く力をいれたり捻る様な動作を頻繁に伴う。
  2. 殆んど外出することがないため、運動不足で歩かない日のほうが多い。
  3. 運送関係など、長時間・長期に同じ姿勢でいる。
  4. 日常生活ではあぐらをかいたり、骨盤を捻る姿勢でいる事が殆んどであり、自転車にも頻繁に乗る。
  5. 冷性で睡眠不足や食生活でも栄養が偏った生活をしている

腰臀部を頻繁に捻ったり強く力を入れる動作を繰り返しても痛みは生じないし、生じても一時的です。

骨盤を捻るから慢性化したのではなく、仙腸関節の滑走を正常に回復させていなかったがために、このような動作で容易に痛みが再発すると考えられます。

運動不足においても、それだけではおきません。

骨盤の歪みから仙腸関節の閉鎖力が低下して痛みを生じますが、ここでは割愛します。

人間は二本足での生活を手に入れて以来、歩くこと不断の動きがあって安定的な状態を確保できるように作られているはずなので、動くことがなければ、ぎっくり腰後に変位した仙腸関節や腰仙部などの異常も修復することが出来ないだけでなく、それらを補強する筋・靱帯も衰えると考えられます。

健康的な方が自転車に乗っても適度な運動にもなるし足腰の補強になるかもしれませんが、骨盤の運動を解析すると、自転車のサドルを漕ぐ動作は歩行時と全く逆の筋肉の使い方をしているだけではなく、自転車にまたがる動作は股関節からの抗力を伝える事が出来なくなります。
また、恥骨結合と仙腰関節の接合面を引き離す抗力が常に働き続けています。

実際、筆者の経験からも矯正を行って間もない間に自転車に長時間乗ると簡単に痛みがぶり返す事がわかっています。

上記はあくまでも筆者の考察になりますので、健康上に問題がない人はこの限りではありません。

仙腸関節捻れによる上後腸骨棘の上方変位・下方変位が特徴です。

ある程度年数が経過してぎっくり腰発症当時の痛みが持病化してしまった例では、骨盤の歪みによる仙腸関節捻れが特徴的で、患側の寛骨にある上後腸骨棘と呼ばれるお尻の部分のデッパリが上方変位が固定化してきます。(過去に腰痛既往歴がないこと)

過去に激しいスポーツ・尻餅・出産等では下方変位による固定となることが多いと言えます。

重症化するのは下方変位と言えますが、長期経過例では反対側(正常な側でバランスをとるため、二次的に正常だった 側に負担がかかり仙腸関節の歪みが生じぎっくり腰を起こす事や、左右同じようにぎっくり腰を生じたりする例もあります。

これはあくまでも、みかけ上でありますので、単に上後腸骨棘が上方に変位しているわけではありません。

では、どうして腰に痛みをぶり返す時とうでない時があるのか?見掛け上、上後腸骨棘の変位があっても、全く症状が出ない人がいるのは何故?疑問に思います。 中を覗いて観察する事が出来ませんので憶測になります。

解剖学的には腰椎・股関節は骨盤帯を介して連結し上からの圧と下から抗力を受け止めるだけで なく、これらがタイミング良く動作することで、動的・静的なバランスを保っています。

一旦、上後腸骨棘に変位が生じると、このタイミングにズレを生じるだけでなく、他の部分で補をうとします。

これが所謂、代償運動と呼ばれるもので、見かけ上での寛骨上方変位に対し、腰椎の前湾減少と股関節の外旋で補います。

股関節の外旋(足を外に開ける)力が働くと、当然、つなぎ目の関節である膝関節に支障が出る可能性があります。

つまり、代償運動が上手く働き、尚且つ腰臀部に負荷が掛からない生活パターンの方は、変位が固定しても急性的な痛みを再発する事が少ないか殆んどないと考えられます。

但し、代償運動も全ての方が同じかと言はれれば、そうではありません。

もとより柔軟性のある体型や関節の柔らかさ、代償運動が有効な限界点や痛みに対する感受性など、人それぞれでありますので、それにより再発するかどうかが決まります。

上後腸骨棘の上方変位した状態でも、全く仙腸関節が機能していないのではなく、仙腸関節の滑らかさが低下し、その機能を筋や靱帯あるいは 代償運動により何とかバランスを保っていますので、何らかのタイミングで一時的に仙腸関節が引っかかる、言うなれば 機能不全に陥った時に痛みが腰・臀部・下肢に生じるのではないかと考えられます。

但し、過去に外傷や腰痛既往歴がある方が痛み再発で、非常に複雑な変位となりますので、この限りではないと申し上げておきます。

つまり、土台となる骨盤の歪みにより様々な症状を呈すると考えられます。

ちなみに、骨盤帯が開いているから足が外向き、閉じているから足が内向きとよく耳にしたり、そのような書物を目にすることがありますが、筆者自身は、それには何の因果関係もない、ただ見た目だけの判断によるものとだろと 推測しています。

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