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全体像

骨盤帯メカニズム

人体の要をなす骨盤構成は左右の寛骨と仙骨・尾骨からなり、左右の寛骨は全面で連結して恥骨結合を形成しています。

主要な機能は、体の荷重を左右の足へ、左右の足から重力に拮抗する力を骨盤リング内へと連絡する役目を担っています。
そのため、これらの力に対応できるよう、このリング内で分散と吸収できる機構になっています。

そして、二本足での歩行や前進と後進を可能にしていると考えられます。

ちなみに、どのような意味かごぞじでしょうか?これは、「洗面器」「水鉢」と言う意味です。
丁度、真ん中が空洞になっていて、その中に内臓がおさまっている形状になっています。

外観上における男女差

人間では四本足動物と違い、二本足歩行に適する骨盤形状から、その軸は腔内で約90度前方に曲がっていますので、産道として不都合な点も在ります。

しかし、産道としての役目を果す女性の形状と男性の形状とでは、大きく異なることが知られています。

分娩を円滑にするために、広くて浅い形状を有し、胎児が通過しやすくなっています。
また、分娩時期が来ると補強している靱帯が弛緩するとも考えられています。

主な違いは大きく分けて5つあります。

  1. 女性は男性に比べて仙骨と尾骨が男性よりも上後方に傾いているために、おしりの動きが特徴的 になると考えられます。
  2. 男性に比べて女性では大変浅く広くなっています。
  3. 女性の上前腸骨棘は男性に比べて少し短く、先端は前に突き出していると考えられます。
  4. 通常、女性では男性に比べて前に傾いていると考えられます。
  5. 女性は男性より寛骨臼が広く離れています。
寛骨の構造

寛骨は、腸骨・坐骨・恥骨の三つの部位が融合することで一つの骨とみなされています。

それぞれの骨の構造と機能について解説して行きます。

腸骨

腸骨は寛骨の上部を形成する扇状の部分で、上前腸骨棘と上後腸骨棘が腸骨稜の両端になります。

上後腸骨棘の下方で腸骨は不規則にカーブして下後腸骨棘に連なっています。
また、 これらの多くは体表から触診することが可能です。

関節面の上方、内側面は粗く、強い骨間仙腸靱帯の付着を容易にしていると考えられています。

この関節面は内部に位置しているために触診する事は不可能であります。

恥骨

恥骨は恥骨結合により対側の恥骨と連結しています。

恥骨結合は、左右の寛骨と連携することで 姿勢の制御や進行方向の軸を規定すると考えられています。

坐骨

寛骨の外側下方三分の一は、坐骨によって形成されています。

イスに座るとおしりの骨があたる部分が坐骨結節で、体表からも触診は可能です。

仙骨の構造

仙骨の構造

仙骨は左右の寛骨と関節を形成する大きな三角形の骨です。

五つの仙椎からなる仙骨の形態は、個人差が大きく、様々な違いがあります。

仙骨には前方へ凹面をなす前面と後方へ凸面をなす後面があります。

腰にある骨の一番下方に位置する第五腰椎に向う面は仙骨底、下方の先端は仙骨尖で尾骨に連結しています。

仙骨の後面は、正中に正中仙骨稜があり、これは棘突起が互いに融合して作られたもので、その外側、後仙骨孔の内側には中間仙骨稜がみられ、これは椎骨の関節突起の遺残が融合して出来たものであると考えられています。

中間仙骨稜の上方への延長線の上端に上関節突起があり、第五腰椎と結合しています。

後面にある8つの孔は、脊髄神経の通り道となっています。

仙骨の性差は男性では比較的長く、湾曲は幾分強いと考えられ、女性では仙骨は比較的に短く幅広で湾曲も弱い構造になっています。

寛骨と関節を形成する耳状面は、飛行機などのプロペラの羽に類似しているいるため、腰痛・股関節痛みやシビレの原因を探る場合だけでなく、臨床においても大変重要になってきます。

尾骨の構造

多くは3~4個の尾椎が融合して構成され、およそ三角形で仙椎5番の下面と関節を形成 しています。

尾骨には直接付着する筋は殆んどありませんが、強靭な靱帯で結ばれています。